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徹底解説!ギターが本当に上手くなる個人練習場所10選|アコギ・アコースティック楽器・弾き語り

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「練習さえできれば、もっとうまくなれるのに…」

そんな風に思ったことはありませんか?

ギター・楽器・歌が上手くなりたいなら当然ながら、誰にも遠慮せず好きなように音が出せる環境を整えることが大切です。

自宅で練習できるのがやっぱりベストです。

でも、家族と同居していたりアパートやマンションに住んでいるなら、年中好き勝手に大きな音を出すわけにもいきませんよね。

そして仮に「物理的に大きな音が出せるかどうか」という問題をクリアーしたとしても、どうでしょう。

例えば、いざ練習しようと思うと家族が話しかけてきたり、すぐそばで誰かが談笑していたり、大きな音でテレビがついていたり。もしくは部屋が散らかってるのがどうしても気になって思わず片づけ始めてしまい、気づけばかなりの時間が経ってしまうことも……。

そんなちょっとしたことが重なって、自宅ではなかなか練習に集中できないのが正直なところ。

そこで今回は、ギターなどの楽器や歌の個人練習に使える様々な場所について取り上げ、それぞれのメリットデメリットをみていきます。

他ではあまり取り上げられない場所も提案しているので、きっと日常的に安心して使える音楽に集中できる場所がみつかるはずです。

またライブ前の仕上げの集中練習出先で空いた時間を活用したい時など、目的に合う場所を選ぶための参考にしてもらえたらと思います。  

 

満ちる
この記事の後半には、個人練習の事前の段取りや、到着後の注意点もまとめています。

自宅|ギター・歌・楽器の練習場所

最強の個人練習場所は、なんといっても自宅でしょう。スタジオ代など余計なお金もかからず、移動時間や手間もかかりません。

◆自宅をギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

最も手軽お金がかからない移動時間や手間がかからないある程度の防音は自分でできる/防音室はレンタルもある

大きな音が出せる・出せないはともかく、楽器や機材、譜面、五線紙、CD、DVD、本など必要なアイテムがいつでも手元にあり、パッと手にとりすぐに練習を始めることができるようにしておくことが重要です。音楽鑑賞したり曲を覚えたり、譜面に書き留めたりする段階では、迷惑になるほど大きな音を出す必要はありません。それよりも、スイッチひとつで自分のプレイを録音し、フィードバック* できれば練習効率も高まります。 (*どうだったか聴き返すこと)

自分専用の部屋なんてなくても大丈夫!ごく簡単でいいので、そんな自分だけの聖域となる音楽スペースを自宅の一角に設けてみてください。

自分でできる簡単な防音対策

その上で防音対策が必要なら、まずは声や楽器の「音を出す向き」に気をつけて!窓や扉は締切り、壁側に本棚を置いたり、厚手の布を垂らしたりするだけでも防音効果があります。なぜなら、本や紙・布製品は、音を吸収するのです。まずはできることからやってみましょう。

防音賃貸物件・防音マンション

最近では24時間音出し可能な防音賃貸物件防音マンションも増えてきています。でも似たような立地・広さの物件に比べて家賃がものすごく高いです! もしそれでも手が届きそうならぜひ資料請求やモデルルームを見学したりして検討してみてください。

防音ブース

ちなみにわたしは以前、メンバーの自宅にあった畳半畳ほどの防音ブース(防音室)でボーカル録りを行っていました。

こんな感じの防音室でした。

中の音はブースの外にはほとんど聴こえません。ただしブース内は非常に狭いので圧迫感・閉塞感があり、長時間こもっての練習には不向きだと思います。レコーディングなど、ここぞというスポット的な活用が現実的ですね。

こ〜んな素敵な防音室もあります。

こちらは透明で中が見えるので開放感がありますが、さすがにちょっとお高いですね。

レンタル防音室

購入すると非常に高いですが、レンタルもあります。
ヤマハ 防音室レンタル

防音工事・自宅スタジオ構築

自宅の一室に防音工事を施して自宅スタジオを作ってしまうのは、究極でしょう。

じっくりと時間をかけて自分でDIYするのもいいですね。

このあたりは、実際にDIYされた方の自宅兼スタジオを取材しているので、別途記事を設けてご紹介してみようと思っています。

本格的に業者に依頼するとなると、百万単位で予算がかかりますので、ここでは取り扱いません。

◆自宅をギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット:

家族や隣人に気を使う大きな音が出せない深夜早朝は音出しできない/家事や仕事などやりかけのことが気になりやすい防音対策がめんどう防音室はお金がかかるブースは長時間練習には向かない

自宅練習+αで目的に合わせて自宅以外の練習場所をいくつかみつけておくことをおすすめします!

カラオケルーム|ギター・歌・楽器の練習場所

カラオケ店も、個人練習場所の選択肢の一つです。比較的音楽スタジオよりも一店舗あたりの部屋数も多く予約がとりやすく料金も手頃なところが多いです。

ただし、楽器等の持ち込みはNG、というお店もあります。わたしもギターを練習しようとしてアコギを背負ってカラオケに行ったら、受付で「楽器の持ち込みや音出しはお断り」と言われてしまい、肩身のせま~い思いをした経験があります。

一方で受付で確認したら「当店は全く問題ないですよ!」というお店もたくさんありますので、事前に電話して確認しておけばがっかりしなくて済みますよ!弦楽器、打楽器、管楽器など楽器の種類によっても対応が違うことがあります

楽器演奏歓迎のカラオケルーム

カラオケルームを練習場所として使う時の難点としては、カラオケの個室の多くは完全防音でないため、部屋越しに他の人のカラオケや騒がしい声がもれてくること。じっくり集中して練習したい時、ジャンルや音量、歌い方によってはかなり耳障りかもしれません。

そしてカラオケ店のマイクは、素人でも歌がうまく聴こえるように過度なエコーが効いていて、発声練習や本格的な歌の練習には不向きな場合もあります。楽器用の機材(アンプなど)は設置されていないため、エレキギターやベースなどを持ち込む場合は小型アンプなどを持ち込む必要があります。通常楽器の持ち込みは想定されておらず、壁際のソファの背面やカラオケ機器の真後ろなどにコンセントがあり電源が取りにくいかもしれませんので、延長コードは必需品です。

また、飲食しながらワイワイと楽しむ目的でローテーブルとソファのお部屋が多く、室内のレイアウトによっては座ってギターを構えるとテーブルが邪魔だと感じることがありました。

料金システムによりますが、部屋代に加えて別途ドリンク代がかかるお店も多いです。ドリンクが運ばれてきたら、練習に夢中になってうっかり譜面や楽器に飲み物をこぼさないよう、グラスを置く位置にも配慮しましょう。

◆カラオケを練習場所にするメリット

駅前など便利な場所にある/料金が手頃/カラオケに入っている曲ならキーを変えて練習できる/室内で飲食もできる

◆カラオケを練習場所にするデメリット

隣の音がかなり聴こえる楽器NG店もある/室内が狭め電源がとりにくいインテリアがダサかったり安っぽいところもあり、気分が萎える(気分よく練習できるかは、かなり重要なポイント!)

音楽スタジオ・リハーサルスタジオ(リハスタ)|ギター・歌・楽器の練習場所

音楽専用のスタジオなら、防音なのでいくらでも音を出せます。ライブやリハーサルと同等の機材を使えば、本番に近い環境で練習できるでしょう。

スタジオにある主な機材

ギターアンプ、ベース・アンプ、PAセット(音響機材一式)、ドラムセット、ギタースタンド、譜面台は常設。マイク、マイクスタンド、シールド(ケーブル類)、ギター、ベース、キーボード、キーボードスタンド、パーカッション、エフェクターなどが借りられます。定期的に利用する人向けにロッカーや楽器預かりの制度があるスタジオもあり、手ぶらで通えるメリットも。

一部のスタジオでは、小さなスタジオでも広角で全体が収まるビデオカメラも無料でレンタルできます。iPhoneやスマホで動画を撮ろうとしたら部屋が狭すぎて被写体をうまく収められなかった人は、ぜひ次回、レンタルしてみてください。

スタジオでの「個人練習」とは

大抵のスタジオには「個人練習」と呼ばれる予約制度があります。

スタジオにとってはバンド練習で3名以上で使ってもらい正規料金(1時間あたり数千円程度)をとるのが一番儲かりますが、毎日すべての時間帯が満室になるわけではありません。

そこで、ギリギリまで待っても事前予約が入らなかったスタジオを特別価格で貸し出します(1名1時間あたり500円くらい~)というシステム、それがこの「個人練習」枠です。通常2名まで利用できるため、2人組で練習したり、マンツーマンのレッスンでも利用できます。

スタジオにより、いつから個人練習枠の予約ができるかが違います。前日の夜9時や10時頃に解禁になるスタジオもあれば、前日の営業が始まり次第、翌日の個人練習枠を受け付けてくれる場所もあります。

朗報!前日の夜中まで待たなくても個人練習がとれるスタジオ

部屋の広さや設備により若干の違いはありますが、1時間あたり500~600円程度で完全防音の音楽スタジオが借りられます。壁面が鏡張りになっている部屋もよくあり、パフォーマンスしている姿をみながら練習できてテンション上がります。

また、比較的空いている平日昼間に3時間以上予約すると実質個人練習と同じくらいの料金で済むスタジオもあります。Twitterなどで空き情報をツイートしているスタジオもありますので、ウェブ検索して確認してみましょう。

◆音楽スタジオをギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

完全防音大音量で練習でき、本番環境をある程度シュミレーションできる/音楽機材が借りられる/音楽的なムードがある

◆音楽スタジオをギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

移動時間がかかる/お金がかかる予約が取りづらい/完全防音ではなく、かな〜り(!)音が漏れるスタジオもある

【東京都内・近郊など】主なスタジオ

公共施設|ギター・歌・楽器の練習場所

多くの自治体には公民館や文化施設があり、その中に音楽練習向けの貸出ルームがあります。バンド練習ができるドラムセットやアンプが常設されたスタジオグランドピアノがある練習室、オーケストラや合唱団など人数の多いグループが利用できるスペース、ホールや多目的室など選択肢は幅広いです。さらに通常の会議室にもピアノが常設された部屋があり、ある程度音出し可能です。

公民館、とか公共施設ときくと古びた響きがありますが、最近は驚くほどきれいな施設も増えています。

利用料金はとても安く、一般的な音楽スタジオやカラオケルームよりも部屋も広めです。

予約は1時間単位ではなく「午前の部」「午後の部」「夜間」といった区分単位で貸し出すシステムが多く、ゆとりをもって利用できます。土日祝日も開館しており、自治体から委託された民間の管理会社が運営しているところも。

利用にあたっては、その自治体に在住・在学・勤務している人が優先されますが、事前に身分証明書を添えて書類を提出し、利用者登録をすれば住民でなくても利用できるところが多いです。最近ではウェブで予約できる施設も増えています。

数ヶ月前から抽選を行ったり、事前に足を運んで窓口で支払いを済ませる必要があるなど手続きが面倒なことと、人気の施設は競争が激しく予約が取りづらいのが難点です。とれるかとれないかわからないのに事前に会場へ行くのは徒労に感じる人には向かないかもしれません。

【東京都内・近郊】ギター練習できる主な公共施設

◆公共施設をギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

料金がとても安い広々としたスペース長時間使える/ピアノやアンプなど音楽機材が設置された部屋がある/事前・事後の打ち合わせには施設のロビーなどが自由に使える/人数が多くても利用料金は部屋ごとなので、一人頭の負担は激安に

◆公共施設をギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

突然練習したくなった時に部屋が空いている可能性が低い手続きが面倒料金前払い制が多い/申込者多数で予約がとりづらいアンプなどの設備は別料金のところもある

車の中|ギター・歌・楽器の練習場所

自分や家族が車を持っているなら、車の中でも練習できます。ハイブリッド車なら車内で電源もとれ、運転席と助手席をフルフラットにできる機種なら、数人でギターやベースをかかえてセッションも可能。パソコンやオーディオインターフェースなど音楽機材を持ち込んでバンドメンバーとレコーディングすることまでできます。

すぐそばを人が通りかかると一瞬ヒヤッとしますが、車内の音はほとんど外には聴こえませんのでそれほど気にしなくても大丈夫です。好きな場所へと移動でき、慣れればこれほど自由なプライベートスペースもないので一度お試しあれ!

◆車の中をギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

防音である電源がとれる無料で時間を気にせず使える好きな場所に移動できる

◆車の中をギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

そもそも車がなければムリ車種によるが、車内は狭く体勢が制限されるので疲れる大型の楽器(コントラバスなど)は難しい夜間は車内照明だけでは薄暗い駐車料金がかかる場合がある

音楽教室などの空き部屋|ギター・歌・楽器の練習場所

レッスンに通っているなら自分の通う教室やスクールで、レッスンに使用していない空き教室を貸し出すシステムがないか確認してみましょう。個人練習用にかなり安い料金、もしくは無料で練習場所を借りられます。

わたしが音楽専門学校に通っていた頃は、在校生なら放課後の空き教室はすべて無料で借りられました。音大などには個人用またはアンサンブル用の練習室があり、休日や夜間などは在校生以外にも解放されている場合もあるようです。スクールによっては空き部屋を有料でレンタルルームとして貸し出しているところがありますので「楽器 練習 空き教室」などと検索して問い合わせてみましょう。

◆音楽教室などの空き部屋をギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

無料またはかなり低価格で利用できる基本的な音響設備や機材がそろっている

◆音楽教室などの空き部屋をギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

在校生優先なので部外者は利用しづらいことも/予約制ではない場合、部屋が空いているかは運次第必ずしも防音ではなく、楽器の種類や音量に制限があることも

ダンス用のスタジオ|ギター・歌・楽器の練習場所

意外や意外、ダンススタジオも歌や楽器の練習場所として使えます。

わたしがかつて師事していたジャズボーカルの先生はお母様が社交ダンスの先生で、自宅内にダンス用のスタジオがあり、ピアノが置かれていてそこで発声を教わりました。

また、一般的な音楽スタジオではとても小さな部屋にもドラムが常設されていますが、ドラムがいない構成時にはドラムセットさえなければ…と思うことも。そんな時、たまたま空きの出た部屋がダンス仕様であらかじめドラムセットが取り払われており、全面鏡張りでとてつもない解放感がありました。

また、これはちょっと特殊な例ですが、知人が経営するタップダンスのスタジオは24時間365日予約不要で開放されており、ふらりと来てみて誰もいなければ、1時間500円で音楽練習に使ってもよい、という話でした。雑居ビルの地下にあり、元はスナックだった物件で遮音性があります。室内はタップダンス用に床板が補強されており、鏡張りで地下にしては解放感がありました。楽器やアンプ類はスタジオには常設されていないので基本、持ち込みです。アンプを使わないアコースティック楽器なら、そのまま音が出せるでしょう。本来の使途と違うので、その他の条件は交渉次第です。

ダンススタジオもすべての時間帯が埋まっているわけではないので、使用していない時間帯を安く、もしくは無料で借りられるかもしれません。心当たりがあればきいてみてください!

◆ダンススタジオをギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

広々としている「リバーブ感」* がある(*音がよく響く、という意味。これは室内の状態による)/無料または安く借りられる可能性がある

◆ダンススタジオをギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

音響機材は持ち込み前提/音響でわからないことがあっても詳しい人がいない/諸々、交渉が必要

友達や知り合い、親戚などの家|ギター・歌・楽器の練習場所

郊外の一軒家など、音出し可能な家に住んでいる友人・知人・身内はいませんか?

かなり奇抜なアイディアにきこえるかもしれませんが、灯台下暗し、案外身近なところであなたを応援してくれて、気軽に練習場所を提供してくれる人がみつかるかもしれません。あるシンガーソングライターは大学時代にギターを始めたのですが、数年後には自立して全国ツアーも行うプロミュージシャンになりました。彼にその成功の秘訣をうかがうと、自分の家ではサボってしまうので知人の家の一角に練習スペースをつくらせてもらい、毎日通って練習する習慣をつけたことが大きかったそうです。

あなたも音楽にかける熱意を伝えてみると「そうなんだ!それなら応援するよ」と二つ返事で練習場所を提供してもらえる可能性があります。

これを読んで誰か思いついたなら、ひらめいたその人にぜひ熱意を伝え、練習場所が必要なのだけど、とダメ元で相談してみるといいでしょう。もし部屋が借りられなかったとしても、何かいい情報を教えてくれるかもしれません。無論、今後ライブをやる時にもきっと何らかの形で応援してくれるでしょう。

◆友達や知り合い、親戚などの家をギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

無料もしくは破格で利用できる自分の楽器や機材、教材などを置かせてもらえる/自宅よりもいい意味で緊張感があり集中できる

◆ダンススタジオをギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

通いやすい場所にそうした知り合いがいないと難しい知り合いゆえにかえって気を使う場合もある

営業時間外の飲食店やライブハウスなど|ギター・歌・楽器の練習場所

これはもしかしたら、上述の「知り合いの家」の延長線上にあるかもしれません。

24時間営業でない限り、どのようなお店にもお客さんのいない時間帯があります。誰もいない時間帯に、無料もしくはリーズナブルな価格でスペースを借りることができる場合があります。

知り合いが経営しているお店が夜間営業なら、日中は誰もいませんので、その時間帯に練習場所として使わせてもらえないかときいてみるのです。

ライブハウスやライブを行うことのあるカフェ、バーなどなら音漏れなど防音面の心配はありません。ステージ用の機材は商売道具なのでさすがに無料で、というのは難しいかもしれませんが、スタジオを借りるのと同等かそれより安い料金でスペースを使える可能性があり、また自分のアンプを店の隅に置かせてもらい、営業時間外に練習させてもらうこともできるかもしれません。

わたし自身の事例としては、営業時間外のジャズクラブをミュージシャンへのインタビュー収録用にスペースをお借りしたことがあります。この時は演奏シーンの収録はなく、機材はお借りせず客席部分とステージ上のスペースを利用しました。

また、友人が経営するレストランでランチ営業終了後、ディナー営業までの数時間をお借りして音楽ライブを開いたことがあります。

そしてフォトスタジオの営業終了後、夜間にギターレッスン動画の収録のために一定期間、お洒落なハウススタジオをお借りしたケースもありました。

いずれも日常的な個人練習の場所としての利用ではありませんでしたが、話し合いの中で相手にとってのメリットを打ち出すことで、すべて無料で利用することができました。

あらかじめ空き時間の利用料金を定めているお店もあります。

このあたりはすべて、店主との交渉次第ですので、もし心当たりがあればあたってみてください。

◆営業時間外の飲食店やライブハウスなどをギター・歌・楽器の練習場所にするメリット

(どうせ使われていない時間帯なので)無料または格安で利用できる可能性がある/内装がお洒落で雰囲気がある/

◆営業時間外の飲食店やライブハウスなどをギター・歌・楽器の練習場所にするデメリット

すべては交渉次第!/タバコ臭い、酒臭いなど

屋外|ギター・歌・楽器の練習場所

路上ライブ、ストリートライブ、野外ライブといった、人に聴かせるための試みであれば話は変わりますが、あくまでここでは個人練習の場所として適しているか、という意味では、ハッキリ言って屋外(公園、河原、海辺など)での練習はあまりオススメできません。

実際、練習効率上どうかと考えてみると、わたしも自宅で練習できずに家を出てさまよっては公園などにギターを持ち込んで試みたことが何度もあるのですが、決して練習ははかどりませんでした

外では気候が不快である(暑い、寒い、風雨など)・通行人の目が気になる自分の出している音がよく聴こえないので必要以上に力んでしまう(屋外では音がすぐに拡散、蒸発してしまうため、他人にはうるさく聴こえて迷惑なのに自分にはよく聴こえないという現象が起こる) などといった理由があるからだと思います。

以前はトランペットなどを河原や公園などで吹いている人をよくみかけました。最近の公園や屋外施設では、許可なく楽器を演奏することを禁止するところが増えているように思います。河原や河川敷なども管理者がいて規定があればそのルールに従わなければなりません

そもそもなぜ楽器禁止のルールができたのかを考えてみると、そこで過ごす大半の人は楽器の音を迷惑に感じるという現実があり、そもそも歓迎されていないことがわかると思います。

逆に言うと、特に決まりもなく、取締りもされないような場所は、人気(ひとけ)がなく近隣に苦情を言ってくるような人がいないため、大切な、ときに高価な楽器を持ってたった一人で長時間過ごすには防犯上、危険な場所かもしれません。

雨風しのげるガード下なども浮浪者が寝床にしていたりするので、勝手に何か始めた角でトラブルにならないともいえません。

このような理由から、屋外で個人練習をするのはオススメしません。

お金かかるからこそ、集中できる?!

誰だって、無駄なお金はできるだけ使いたくないですよね。

その心理を逆に利用して、あえて「有料の」練習場所を借りることで、集中力を上げることができます。

予約した時間は練習しなければもったいない」という気持ちになり、想像以上に練習がはかどるはずです。

家ではついだらけてしまうなら、ぜひ有料の練習場所にさっそく予約を入れてみてみてください

練習場所での事前の段取り

1時間いくら、とお金を払って練習場所を借りるとしたら、1分1秒が貴重。そこでなくてもできることは事前に済ませておくことで、入室後、すぐに練習にとりかかれるように済ませておきたい段取りをまとめました。

到着後シュミレーション

貴重な練習時間を有効に活用するためには、その場に着いたらすぐさま練習に取り掛かれるようにあらかじめ段取りをしておくことが重要です。

当たり前すぎるかもしれませんが、案外このあたりで時間を無駄にしがちです。

  • 練習する曲の譜面や音源は、すぐに取り出せるように整理しておく。
  • 予約時間ギリギリではなく、多少余裕をもって到着!

大抵のスタジオには待合室やロビーがありますので、受付を済ませたらスタジオに入るまでそこで過ごします。

  • ギターなら軽くチューニングをしておくのもいいでしょう。
  • 譜面や音源をチェックしたり、曲構成の確認などはスタジオの外で行って、スタジオに通されたらすぐに楽器をケースから出し、音出しできるよう準備を進めます。

キーボードやマイクのセッティングまですべてスタッフが準備してくれるところもあれば、自分たちでミキサーにつないで設定を行うところも多いので、基本的な機器に慣れておくことも重要です。

初めて使う機器を目の前に、つなぎ方がわからなかったり音がうまく出なかったりしたら、すぐにスタッフを呼んでやり方を教えてもらいましょう。ときには、接触不良やケーブルの断線などが原因で音が出ないこともあるので、そこで悩んでいても時間ばかり経ってしまいます。

わからないことがあったり、おかしいな、と思うことがあれば、恥ずかしがらずにすぐに確認することです。

【番外】音楽リトリートのススメ

様々な練習場所として使えそうな場所を紹介しましたが、それでも通えるほど近くにはスタジオや施設などがみつからない場合もあるでしょう。

また、普段はとても忙しくて自分にとって大切なはずの音楽はついつい後回しになってしまう……。

もしそんな状況を慢性的なストレスに感じているなら、今度の休暇は思い切って長時間のリハーサルやレコーディングができるような郊外のスタジオに足を伸ばすのもいいですね。

森林地や海岸沿いなどには様々な「リゾートスタジオ」があります。

「リゾートスタジオ 音楽 地名(関西、など)」

などと検索すると、多くの情報が得られます。

ちょっと調べてみれば、リーズナブルな宿泊+スタジオ利用プランがいくつもみつかるはずです。

都心では考えられないような広々とした環境で、音楽三昧の一日を過ごせるので精神的にも解放感があり、おすすめです!

こちらで紹介されている埼玉県のネバーランドさんは、人気バンド「バックナンバー」がかつて曲作りのためによく合宿利用していたそうです。

わたしも実際にギター合宿をしたことがあるのですが、オーナーさんお手製のバーベキューや鍋、特選料理も格別でした!

自宅の音楽環境も整えよう!

ここまで、様々な練習場所について取り上げてきました。

まずは、自宅で音楽できる環境をさらに整えましょう

自分だけの部屋なんてなくても、スタジオのように大きなアンプやスピーカーを置いたりはできなくても、自分だけの聖域となる「音楽スペース」を持つことは十分可能です。

そこには憧れのアーティストの作品や雑誌の切り抜きなど、自分が好きなものをセンス良く置くようにして、そこに座るだけで思わず気持ちが高まるような工夫をしていきましょう。

普段は音楽をヘッドフォンで聴きこんだり、歌詞やコード進行を覚えたり、曲の構成を考えるなど「大きな音が出せなくてもできること」を思いつく限りどんどん進めていくのです!

そうすることで「練習したいのに、練習できない…」と鬱々と過ごすことなしに、一歩一歩着実に夢に近づいている実感が得られるようになります。

まとめ

結論として、安心して練習に集中できる場所をみつけておくことが、歌や楽器上達の重要な鍵となります。

自宅の練習環境を整えるとともに、目的に合わせて手軽に使える練習場所をあらかじめ念頭におけば、安心して音楽に集中できる環境を整えられます。

その結果、日々の練習が習慣化され、「ミュージシャンシップ*」も高まり、自信もついてきます。
*「自分はミュージシャンなんだ、という心意気や誇り」という意味。

そのようにして、望むような未来へと歩み出すことができます。

あなたもこの記事でご紹介した情報を参考に、自宅+αで自分にも利用できそうな練習場所はないか、さっそく探してみてください。

他にもおすすめスポットがあれば、ぜひ教えてくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました!

Have a great day!