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「身近に音楽がなかった私。それでもただ自分にとことん正直になることで、自分の世界を創ってきました」シンガーソングライター・ねおみいさんインタビュー

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  • B!

どうしたらこんなに素敵な音楽が創れるのだろうか。唯一無二のオリジナリティがあり、聴くほどに、観るほどに引き込まれるシンガーソングライター・ねおみいさん。かれこれ10数年前からの友人で、家族ぐるみでおつきあいがあります。

今回は事前にヒアリングをした上で、Facebook・YouTube・Twitter上で対談ライブ配信形式でインタビューをさせていただきました。ライブ配信の途中では、カリンバの弾き歌いも披露してくれています。

満ちる
ざっくばらんな会話の中に、素敵な音楽が生み出される背景を垣間見ることができると思います。最後までお楽しみください!

こんな方に読んでほしい!

✔ ウクレレ、カリンバといった民族楽器を使った音楽に興味のある方

✔ オリジナル曲の弾き語りによるシンガーソングライター活動をしている方や、これから音楽活動を始めたい方

✔ 音楽と絵などを組み合わせた自分らしい創作表現方法を模索している方

✔ 音楽活動を続ける上で、困難や葛藤を感じたことがある方

✔ 自分には特に音楽的な家庭環境はなく、親が音楽家であるとか幼い頃から音楽が聴こえてくるような環境で育った人に対してうらやましく思っている方

シンガーソングライター・ねおみいさんとは?

シンガーソングライター・ねおみい

地球という船に乗って旅するみんなのうた
シンガーソングライター、切り貼り絵作家、ボイストレーナー

「音のモザイクアート」がキーワード。
素朴な楽器で弾き歌うシンガーソングライター。
クラフト感あふれる切り貼り絵もつくります。

対談の様子をYouTubeで観る(アーカイブ)

身体全体を使ってリズムをとり、オリジナル楽曲でダイナミックなステージ

ーーねおみいさんとは十数年前から知り合いで。
私がまだ音楽を再開していないときに知り合って、「何かやっていきたいんだよね」「不安なんだよね」というような気持ちも、いっぱい打ち明けながら支えてくれた、恩人のひとりなんです。

そんなこともありましたね。

ーー子どもたちの誕生日も近くて、うちの子が3月生まれで、ねおみいさんのところが4月生まれ。一緒に子育てもした仲間でもあります。

懐かしいですね(笑)

ーー懐かしいです(笑)
このインタビューは、音楽をまたやっていきたい子育て中の方や、いつか歌ってみたいと憧れている方へ向けてお話いただけたらと思います。
まずは、シンガーソングライター・ねおみいさんの自己紹介をお願いできますか?

はい。シンガーソングライター・ねおみいです。
歌を始めてからはとても長いですけれども、子育てを始めてからは民族楽器の弾き語りスタイルで音楽を作ったり、歌ったりしています。
音楽を始めて随分経ちますが、やっと音楽活動が軌道に乗ってきたかなというところです。

ーーありがとうございます。
ちょうどお子さんが生まれたころにアルバムを出したじゃないですか?
経歴の中にもありますが、吉祥寺音楽祭コンテストで準グランプリを受賞した、アコースティックユニット「neomii & the MoonBow」。
これがまた素晴らしいユニットで、もうね、大ファンなんですよ。

neomii & the MoonBow /たんぽぽMV

ありがとうございます!

ーー歌だけでなく、踊りもすごくて!

あんまり踊っているつもりはなかったんですけど(笑)
体全体を使って表現するタイプで…リズムを取っているのが踊っているように見えていたなら、それも嬉しいです。

ーー体全体で表現、体全体で音楽という感じですよね(笑)
私が弾き語りで演奏活動を再開したときに、ねおみいさんのアルバムに入っている曲を何曲かレパートリーにさせていただいていました。
『永久の満月』とか、『たんぽぽ』とか…いろんなところで歌わせていただいて、その都度CDを紹介していました。
作曲もオリジナリティがあって、聴いたことがない音楽世界をお持ちだと思います。

ありがとうございます。
『たんぽぽ』は私が作曲していて、『永久の満月』はギタリストの下舘直樹さんが作曲してくださった曲ですね。

カリンバなど民族楽器の弾き語りを始めたきっかけとは?

ーー民族楽器の弾き語りっていうのが特徴的ですよね。
どのような民族楽器を使っているのか、少しだけ紹介していただいてもいいですか?

いま、私が弾き語りスタイルで使っている民族楽器は、アフリカ起源のカリンバという楽器、ハワイのウクレレ、そしてアジアのカレンハープという3つです。
カレンハープは、カレン族という少数民族の方たちが使っているハープですね。

左からカレンハープ、カリンバ、ウクレレ

ーーウクレレとカレンハープは弦楽器ですが、カリンバは何楽器ですか?

分類的には打楽器になるのかな。
木琴のような感じで、音程が出ますね。
余談にはなりますが、アコースティックユニット「neomii & the MoonBow」として活動していたときには、民族楽器は好きだったけど演奏はまだしていなかったんです。
民族楽器を始めたきっかけは、うまくいくと思っていたそのバンドが、いろんな事情で止まっちゃったとき。
「やっぱり自分で世界を作っていかねば、自分で立っていかねば」という思いで民族楽器を始めました。

ーーそこはすごく大事な部分だと思います。
バンドの仲間と一緒だと、特に歌う人は、サポートメンバーがいてこその形がありますよね。
優秀なミュージシャンを後ろに揃えて自分が歌わせてもらう、みたいに。
でも活動していると、バンドのメンバーと合わない部分が出てきたり、時間も合わなかったり、あとは「他のこともやっているから今は活動はちょっと…」となったり、そういうすれ違いってけっこうあるじゃないですか。

私の場合は、メンバーが音楽を辞めちゃうとか、いろいろありましたね……。

ーーそれってだいぶ大きな出来事ですね。

人生、ライフスタイルに関わることがあると、音楽をやめざるを得ないこともありますよね、
もしかしたら、病気になることも、介護をやらなきゃいけなくなることもあるかもしれないし。
私の場合は、子育てのときに音楽活動はなかなか…積極的にグイグイいけなかったり、そういうこともありました。

ーーそうですよね。やっぱりそういう意味でも、一人で完結する形態で活動できるのは強みですよね。

そうなんですよね。
それで、「独りで立たなければ!」と一念発起しました。
私、すごく不器用なんですけどね…。

ーーそうなの?!(笑)

最初ウクレレを弾き始めたとき、満ちるさんともご一緒させていただいて、親子のプログラムなんかもコラボさせていただきましたよね。
そこから先は苦難の道でした……(笑)
最近は一人で活動することにもだいぶ慣れてきました。まだまだですけどね。
やっぱり、自分で楽器を弾いてどこでも歌えるというのは安心感に繋がっています。

ーー先日知り合った沖縄のライアー奏者の方も、もともと声楽家で他の方に伴奏してもらって、サポートしてもらって、という活動だったけど、ライアーを自分で弾き始めてから、一人でどこへでも行けるようになってきたって語られていたんですよね。
ねおみいさんと同じで一人立ちしたことで自由に活動できるようになったんだと思います。
とはいえ、民族楽器をマスターするって難しいことですよね!すごいです!

いえいえ、マスターはしていませんよ(笑)

ーーカリンバを演奏できるだけでもすごいのに、しかも和音で弾き語りをするわけだから、本当にすごいなと思って!
ギターの弾き語りであれば、お手本になるような人たちがたくさんいるじゃないですか。
カリンバの弾き語りをしている人はねおみいさんの他にもいらっしゃるんですか?

まだ、あんまり見たことないですね。
カリンバを弾く人はカリンバの演奏だけで歌う人はいないかな。
すごくニッチですよね。
でも、みなさんに楽しんでいただければ良いかなぁと思っています。

ーーすごくユニークですよね(笑)
カリンバはきれいな音だし、マイクと歌う環境があればどこにでも連れて行けるからいいですよね。
素敵だなと思います。

ありがとうございます!

作曲を勉強し、歌い手から作り手へ

ーー音楽的なバックグラウンドのお話を伺おうと思います。
オリジナルソングをたくさん作っていらっしゃいますが、自分で曲を書くようになったのはいつ頃だったんですか?

実は割と最近でして…。
以前はただ歌う人、そして歌詞を書く人だったんです。
やっぱり人生いろんな時期がありましてね、ちょっとだけ長く生きているので(笑)

オリジナルの活動は最初、ギターとボーカルの男女ユニットからスタートしました。
そのときは歌と作詞だけをやっていて、半分しか自立していない感じだったんです。
それで活動が上手くいかなくなったとき、「これは自分で曲を作らねば」と思いました。
初めて作った曲が、満ちるさんも歌ってくださっている『たんぽぽ』なんですよ。
一念発起して作曲の勉強をしまして、一番最初に作ったのがそれです。

ーーあの曲が第一号だったの!?『たんぽぽ』は歌詞も良いし、素晴らしい曲で大好きです。

そう、シンプルな曲でね、人気もあって…面白いなと思いますよ。

ーー最初の作曲がこれだとは、すごいです!歌詞は昔から書いていましたもんね。

そうですね。自分が民族音楽が好きだから、それをどのようなテイストで曲に織り込んでいくかということを作曲で勉強して、チャレンジしているところですね。

ーー素晴らしいです。音楽へのアプローチはいろいろあると思うんですけど、学校に行ったり先生についたりして、音楽の勉強をして音楽家になる道もあれば、独学で理論や作曲の勉強をする方もいますよね。

私の場合は「この人なら良いなぁ」と思える、個人で作曲を教えていらっしゃる方に出会って、習っていました。
いい先生に出会えて本当に良かったです。

ーーいい先生に出会うのは大事ですね!

オルゴールの起源といわれる、カリンバの優しい音色に惹かれて

ーーぜひここで、カリンバの音色を聞かせていただけないでしょうか?楽しみにしている方もいらっしゃると思います。

はい、スタンバイしていましたよ。
カリンバ、見たことありますか?こんな楽器です。(カメラに見せる)
いろんな形があって、最近は楽器屋さんでもよく見かけるようになりました。

ーー丸いんですね。カリンバというと、私は四角いのを見たことがあります。

そうですね。木でできていて、これは丸いです。
カリンバ作家の暁天(ぎょうてん)さんという方に作ってもらったんです。
木はひょうたんで、鍵盤は金属です。(音を鳴らす)

ーーきれいな音!

カリンバの音色はオルゴールの起源と言われています。
赤ちゃんのときベビーベッドにぶら下がっていた、回転式のオルゴールって、今もあるのかな。どうなんだろ…年代が分かってしまうかもしれないですけど(笑)

ーー今もありますよ。メリーみたいなのですか?

今もあるんだ!メリーっていうのか(笑)
その音色に近いのが、自分の琴線に触れるのかなと思っています。

いま、スタジオで配信ライブをやっていて、そのテーマが『モザイクの庭』っていうんです。
いろんな形やいろんなパーツが組み合わさって、ひとつの素敵なモザイクアートになるように、いろんな人やいろんな歌、思い、言葉がひとつになって、素敵な世界が作れたらいいなと、そんな思いでつけたタイトルです。

ーーモザイクにはそういう意味が込められていたんですね。素敵です。

ありがとうございます。
そのテーマ曲を歌ってみたいと思いますので、ぜひ聞いてみてくださいね。

(LIVE配信では、ここでねおみいさんに曲を演奏していただきました。)

ねおみいで『モザイクの庭』、お届けしました。
聞いてくださってありがとうございます。

ーーありがとうございました!
とってもかわいい歌で、優しい気持ちになりますね!

音楽に囲まれた環境ではなかった。それでも、音楽で自分の世界を創ってきた。

ーーこんなに素敵な歌をクリエイトしているねおみいさんですが、「身近に音楽がなかった」と聞いて驚きました!
事前にヒアリングした中に、「絵の方が断然得意だったかもしれない。でも、なぜか音楽にかじりついて生きてきた」と書いてあって…これはね、ちょっと興味深いなと思いました。

そうなんですよ!まだね、自分でもそこはよく掘り出せていないんですけど。

ーーいまだに?(笑)

そうなんですよ、なんで音楽をやっているのかなって時々思うんですけど。
でも、やっぱり音楽だったんですよね。
ものすごく頑張って音楽をやっている。
カリンバもね……難しいんですよ、この楽器!(笑)

ーー親指だけで弾くし、ちっちゃいし、シンプルゆえに難しいですね。

歌うために見ないで弾かないといけないし、ちっちゃいからね、難しいですよ。
小さいころから絵を描くのは大好きでした。
でも家族や身内には音楽をやっている人は誰もいなくて、父親は音楽嫌いでもないけど、音楽を遠ざけたりしているところもあって。

ーーへー!そうなんだ?

だから、すごく、自分で獲得してきた感じはありますね。
学校に行くっていうアイデアもなかったですしね。

ーー考えもしなかったんですか(笑)

うん。そうですね、なぜか(笑)
でも子どものころ、流行りの映画音楽のレコードをよく聴いていました。
当時、素敵な映画音楽が多くて、レコードがうちにもあったんですよね。
あとはビートルズにも出会いました。
音楽って、目に見えないじゃないですか。
習っていないからさっぱり分からないけど、「これは何なんだろう?」「どうやってできているのか知りたいな」と、小学生のころに思ったことは覚えています。
それがここまで引きずっているとなると、「まだ分かりきっていないのか」と思いますけど(笑)
絵のことはずっと忘れていましたが、得意な絵と音楽をつなげるってことを思いついたんです。
まだあまり深掘りできていないんですが、面白く進みそうで嬉しいですね。
そんな風に、音楽を頑張ってきました。

ーーそうなんですね。今のお話はすごく、音楽を志す人にとって希望になると思います。
ほら、いわゆる音楽一家の中に生まれて、赤ちゃんのころから音楽好きで、「お母さんもお父さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、おばさんも、みんな音楽家」っていう環境の人もいるじゃないですか。
私の家はそうではなかったから、うらやましいと思ってきたんです。
でも、まったく音楽環境が無かったとしても、それでも自分がときめいたものや、音楽の魅力に魅せられて、自分の世界を自分発信で創っていく。
そんなことができるんだなという、モデルというか。

本当にね、おもしろいものですよね。
たとえば私の娘はいま小学6年生で12歳なんですが、親である私の友達はみんな音楽をやっている人ばかりなんですよね。
娘が赤ちゃんのころからライブハウスとかに連れていきましたが、そんな環境でも彼女は音楽の道には行かなかったんです。
これからどうなるか分かりませんけどね。
環境が関係ある部分もありますけど、無い部分もあると思いますね。

ーーそうですよね、環境だけではないですよね。その子自身が持つ個性や才能がありますしね。

ねおみいさんからのメッセージ「自分に正直になれる旅をしましょう!」

ーーMVにはねおみいさんがアートワークをしていて、今は肩書きにも、「切り貼り絵作家」と書いていらっしゃいますね。

アートワーク。いい響きですね(笑)ありがとうございます。

ーーアートワークですよ、あれは(笑)

製作中MV「天気雨」の1シーン

ーー絵は別の人がやってMVを作るのが、今の主流じゃないですか。
たとえばコンピュータミュージック、ボカロPとか打ち込みで音楽を作る子たちは、絵師さんと組んでひとつの作品を作る。
それが自分で絵もつけてしまうっていう(笑)すごいよね、ひとりで完結していて。

自分なりの、素朴な感じの手法ですけど、個性が出せるのかなって。
これからもやっていこうと思っています。

ーーねおみいさん、「最後にこれだけは言っておきたい!」というメッセージをお願いします!

長いこと生きてきましたけれども。
まだまだこれからの道はありますが、もう「どれだけ自分に正直になれるか」という道かなと思います。
正直になるということは、簡単なようでいてすごく難しくて…誰かのせいにしてしまったりとか、自分で自分の思っていることを隠してしまったりとかっていうことがとても多いです。
やらない理由はいくらでもあるけれど、本当にやりたいことは何か。好きなことは何か。自分がやるべきことは何か。

そこにどれだけ正直になれるかな、という旅を、みんなでしましょう!(笑)

ーーしましょう!(笑)
船、旅、飛行船とかね、移動していくんですね!ねおみいさんは(笑)
これからの旅路、そして話の続きをまた聞かせていただけたらなと思います。
本当にありがとうございました!

ねおみいさんのプロフィール

地球という船に乗って旅するみんなのうた
シンガーソングライター、切り貼り絵作家、ボイストレーナー

「音のモザイクアート」がキーワード。
素朴な楽器で弾き歌うシンガーソングライター。
クラフト感あふれる切り貼り絵もつくります。

公式ホームページ シンガーソングライター ねおみい

YouTubeチャンネル

Facebookページ

Instagram

音楽歴

・大学のジャズサークルでボーカルを始め、ジャズクラブやイベントなどに出演。
・アコースティックユニット「タフ・ラフ」のボーカル・作詞担当。
・アニメ作品『機動戦艦ナデシコ』『夢のクレヨン王国』挿入歌担当。
・つのだ☆ひろ氏のレコーディング&ステージサポート。
・ミュージックスクール『アップロードハウス』で作曲を学ぶ。
・2006年「金田めろん」から「ねおみい neomii」と改名。
・2009年アコースティックユニット「neomii & the MoonBow」で吉祥寺音楽祭コンテストで準グランプリ受賞。
・2010年ウサトリーヌレコードよりアコースティックアルバム『月の虹の話』をリリース。
・出産をきっかけに人を育む仕事へ。ボイストレーナーとしての活動をスタート。
・2011年ごろより、アジアの竪琴カレンハープ、アフリカのカリンバ、ウクレレ、などの民族楽器の弾き歌いを始める。
・2020年、オリジナルの音楽と切り貼り絵を組み合わせた音楽絵本の制作をスタート。
・2020年、東京都のアーティスト支援事業「アートにエールを!」に参加。
・ジャズ、ボサノバ、ロック、ソウル、Jポップ、アニメソング、童謡唱歌、世界の民族音楽、わらべうたなど、幅広いジャンルでの経験を生かして活動は多岐にわたる。

憧れのアーティスト、クリエイターなど

子どもの頃に映画音楽のレコードを聴いて、音楽がどのようにできているのか興味を持っていました。小6でラジオでビートルズを聴き、音楽をやりたいと思ったきっかけになりました。ジョンレノンの平和へのメッセージにとても感化されましたね。
大学生の時にストリートで演奏されるフォルクローレ(南米ペルーの音楽)のバンドの音色を聴いてアコースティックな楽器の音色に惹かれ、同じ頃アフリカの民族音楽のレコードでカリンバの音色に出会い魅了されました。

その後、特定のアーティストというよりは、世界の民族音楽に惹かれ続けています。特に東欧の民族音楽はヨーロッパとアジアとアラブの音楽の要素がミックスしているところに非常に魅力を感じています。

また、アコースティックな編成で音楽をクリエイトし始めた頃のEPOさんの音楽にはかなり影響を受けました。

「私、歌ってもいいんだ!」
〜 ねおみいさんが語る、ご自身の数々の転機について

身近に音楽がなかった私。絵の方が断然得意だったかもしれない。
でも、なぜか音楽にかじりついて生きてきました。

その理由や創作活動への原動力が、ごく最近になってようやく浮き彫りになってきたような実感があります。そして、日増しに創作意欲がわいてくるようになりました。

まず最初のターニングポイントは、歌う自分を褒められたこと
私、歌ってもいいんだ、と思えたんです。
それまでは自分のことを歌う人間だとは思っていませんでした。

二つ目は、ずっと音楽を一緒に作ってきた相方との離別
自分には音楽の素養がないと感じていて、音楽的な自立心が弱かったんです。それで相方の音楽的な才能におんぶしてもらって活動ができていました。でも、コミュニケーションのズレからだんだん一緒に活動することが難しくなっていきました。

この相方との別れは、私にとって音楽的な自立への第一歩でした。

それからたくさんの方に助けられて活動を広げられていることに、大きな満足感があります。

三つ目は、子どもを授かったこと
子どもの存在は、自分の視点を大きく広げてくれました。
子どもが小さくて思うように活動できない時期ももちろんありましたが、やはり自分が何をクリエイトしようとしているのかということについて、以前よりかなり明確になりました。

四つ目は、音楽と絵を組み合わせた作品づくりを始めたこと
コロナ禍で音楽活動ができない時に、切り貼り絵を使ってMVを作りました。

もともと絵が大好きで、音楽も空気に絵を描くようなイメージで作っています。
絵も組み合わせた形でのクリエイションを進めることで自分の描きたい世界がより人々に伝わりやすい形で展開できるのではないかと、夢が膨らんでいます。

朝起きてから夜寝るまでのライフスタイル

7時半起床

子どもの朝ごはん

ストレッチ

メールの返事など連絡

ボイトレレッスン、リハーサル

夕飯の買い物

夕飯の支度

夕食

仕事の残り

そんな感じです。ライブの時は食事をあらかじめ用意しておいたり、家族とスケジュールを共有して協力し合っています。

インタビューを終えて

ねおみいさんと話していると、たとえその場で歌っていなくても音楽が聴こえてくるような気がします。生きていることそのものがアートであり、生み出される作品やパフォーマンスには生きる喜びと瑞々しい息吹が感じられました。

お忙しい中、事前のヒアリングと当日の対談ライブの機会をいただきましてどうもありがとうございました!

スタイリング・メッセージ

堂々としたステージパフォーマンス、オリジナリティあふれる作品に触れる度、まるでクリエイティビティの塊のようにみえる、シンガーソングライター・ねおみいさん。

きっと幼い頃から身近に音楽にどっぷり浸かった恵まれた環境で育ったのかな、と思っていましたが決してそうではなく、過去には「自分には音楽的素養がないのではないか」と感じていたこともあったそうです。

それでも自分に正直になり、「どのような世界を創り出したいか?」「何が好きで、何は欲しくないか?」と常に新しい自分に生まれ変わっていく姿は私たちに勇気を与えてくれます。

音楽と絵を組み合わせた作品づくりにも「ねおみいワールド」ともいえる独自の世界観があります。

満ちる
音楽とアート、音楽と芝居、または音楽とまた別の何かをやっていて、この先はどちらに絞ろうかと悩んでいる人も多いです。悩んだら、それらを組み合わせた何かができないか、と考えてみるのもブレイクスルーのきっかけになるかもしれません!